コア[ハワイアンコア]

Koa trees / mmmavocado

Koa trees / mmmavocado

コアはマメ科アカシア属の広葉樹です。
アカシアコア、ハワイアンコアとも呼ばれています。
コアはハワイ語で”勇気”の意味を持ち、ネイティブハワイアンからは”神聖なる木”や”魂の木”として崇められているそうです。

コアの材質は重・硬の部類に入り、乾燥後の狂いは少なく、湿気や害虫に対する耐久性にも優れます。
木肌は緻密で、美しく光沢のある表面に仕上げることができます。カーリー杢やバイオリン杢といわれる縮杢を持つコアは、特に貴重で大変人気が高いものになります。

コアは大木になることから、かつてはアウトリガーカヌーや居住用に使用されました。また美しい外観と優れた共鳴性を持つため、ウクレレの素材として利用され続けています。
他にも家具、建具、彫刻などにも幅広く使用されますが、自然保護の観点から伐採や出荷に制限を設けており、近年は入手の難しい希少な材となっています。

積極的にコアに関わりを持つ企業も有ります。
フォーシーズンズホテルアンドリゾート(Four Seasons Hotels and Resorts)は2011年3月に開業50周年を迎え、新しい社会貢献(CSR)を始めたそうです。
「10 million trees」と名付けられた活動は、世界中で合計1000万本の植樹をゴールとしたものです。その一環として、ハワイ島に50万本のコアを植樹するというスペシャルプロジェクトがあります。
ホテル宿泊客は参加費用を払い、植樹プログラムのレクチャー後、ホテルが用意したトレーに苗木の植付け体験を行うそうです。またネットからもプログラムに参加可能で、どちらも40ドル/本で植樹できます。
フォーシーズンズ コア植樹プログラム
植樹後は緯度経度等の情報が載った登録書が発行されるので、Google Earthを利用してコアの成長を追跡調査することができるようです。
ハワイ固有の木材としての資源だけではなく、観光資源としても大切なものとして扱われている様子がうかがえます。

コアの加工例をご紹介します。

koa正直に言って、あまり良い部位ではありません。整った杢が出ているわけでも無く、何箇所かひびが入っている所もあります。ここから状態の良い部分 約100mm X 200mm の材料を切り出し、加工を進めます。

四角形を繰り返し、中央にはイルカとカメのシルエットを加工しました。
左2枚の画像が研磨後の物で、ここにワックスをかけ木目を浮かび上がらせます。

積み上げて材料の様子を確認してみましょう。
最初の板状の時とは違い、迫力とも言えるような力強さが出てきました。


面によって色々な表情があります。見る場所によっては、木では無く石を見ているような錯覚に陥ります。
カリー杢と呼ばれるものとは違いますが、非常に魅力的な木目です。
イルカとカメのせいかもしれませんが、海中の潮の流れのようにも見えます。
壁などにこのまま飾っても良いですが、額などに入れるとコアの美しさが一層引き立つかもしれません。
またコアは手ざわりがとても心地よいので、テーブルの上などに置いて楽しむのも良いでしょう。

一見すると利用価値の低い材料に見えましたが、加工後は非常に存在感のある製品に仕上がりました。
きくらす製品の加工特徴が出た良い例だと思っております。

コア材の持つ色や模様など、ハワイが作り出した自然のデザインは大変魅力があり、神秘的な雰囲気すら感じました。”神が宿る木”と呼ばれる事があるそうですが、それも頷ける気がします。

みなさんもハワイアンコアの製品を手元に眺め、先日まで過ごした楽しいハワイを思い出したり、もうすぐ訪ねるハワイの計画に胸を弾ませるのはいかがでしょうか?

材料別加工例